腰痛持ちのキャンプ考|腰痛持ちが選ぶべき寝袋とは?快適な睡眠のための選び方とおすすめ4選

寝具
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こんにちは、楓です。

僕は慢性的な腰痛を抱えながら、それでもキャンプを楽しんでいます。
腰痛持ちがキャンプで快適に過ごすためには、活動中だけでなく「眠る環境」を整えることも大切だと僕は考えています。
そのため、僕はキャンプの寝具をコット・マット・寝袋・枕という単体の道具としてではなく、就寝システムとして考えています。

就寝システムについて詳しく知りたい方へ

就寝システムについては別の記事で詳しく解説していますので、基本的な考え方を知りたい方はこちらをご覧ください。

腰痛持ちのキャンプ考|朝まで快適に眠るための「就寝システム」とは

今回の記事では、その中でも寝袋に焦点を当てます。

当ブログではアフィリエイトプログラムを利用しています。商品購入につながった場合、僕に報酬が入ることがあります。あらかじめご了承ください。


  1. 寝袋は「暖かければいい」わけではない
  2. 腰痛持ちが寝袋を選ぶ5つの条件
    1. 1.寝返りや姿勢変更を妨げない
    2. 2.温度調整がしやすい
    3. 3.必要十分な保温性がある
    4. 4.身体を動かせるだけの「ゆとり」がある
    5. 5.軽量・コンパクトとのバランスが取れている
  3. 今回選んだのは「4つの異なるタイプ」
  4. ① LOGOS「丸洗いBIGシュラフ・2」
    1. とにかくゆったり眠りたい人に
    2. 「寝袋に身体を合わせない」という考え方
    3. 8,800円という価格も魅力
    4. ただし、軽量性は期待しない
      1. LOGOS「丸洗いBIGシュラフ・2」はこんな人におすすめ
  5. ② Coleman「マルチレイヤースリーピングバッグ」
    1. 一つの寝袋を季節に合わせて変化させる
    2. 「暑い・寒い」を寝袋そのもので調整できる
    3. 寝袋を「布団」として使える
    4. 90cmのワイドサイズも魅力
      1. Coleman「マルチレイヤースリーピングバッグ」はこんな人におすすめ
  6. ③ mont-bell「シームレス バロウバッグ #3」
    1. 動きやすさと性能を両立したバランス型
    2. 最大の特徴は「伸びる」こと
    3. 「ゆったり」と「コンパクト」を両立したい人に
    4. 化繊だから扱いやすい
    5. 価格と性能のバランスがいい
      1. mont-bell「シームレス バロウバッグ #3」はこんな人におすすめ
  7. ④ NANGA「AURORA TEX SQUARE FOOT 600」
    1. 価格よりも「眠る性能」を優先するなら
    2. 足元を広くして「動ける」寝袋に
    3. ダウンの保温性と快適性
    4. 掛け布団のようにも使える
    5. ただし、価格は明確な弱点
      1. NANGA「AURORA TEX SQUARE FOOT 600」はこんな人におすすめ
  8. 4つの寝袋を比較してみる
  9. 結局、どれを選べばいい?
    1. とにかく予算を抑えたいなら「LOGOS」
    2. 季節によって使い分けたいなら「Coleman」
    3. バランスを重視するなら「mont-bell」
    4. 価格より性能を優先するなら「NANGA」
  10. 寝袋だけでは「就寝システム」は完成しない
  11. まとめ
  12. 寝てる間に体を支える「就寝システム」関連記事はこちら
  13. 腰痛持ちのキャンプ考シリーズ

寝袋は「暖かければいい」わけではない

寝袋を選ぶとき、まず気になるのは「何℃まで使えるのか」ということではないでしょうか。
もちろん、保温性は寝袋を選ぶうえで重要です。
しかし、腰痛持ちの僕が寝袋を選ぶのであれば、暖かさだけを基準にはしません。
なぜなら、寝ている間も身体は動くからです。
仰向けから横向きになったり、膝を曲げたり、身体の位置を微調整したり。
こうした姿勢変更を無意識のうちに行っています。
ところが、寝袋が身体にぴったりと密着しすぎていると、身体を動かしにくく感じることがあります。
特に足元まで細くなったマミー型では、寝返りを打ったときに寝袋そのものが抵抗になる場合があります。
もちろん、マミー型が悪いという意味ではありません。
保温性や収納性、軽量性に優れた製品が多く、キャンプ用寝袋として非常に合理的な形状です。
大切なのは、

「マミー型だからダメ」「封筒型なら正解」と単純に考えないこと。

僕が重視したいのは、

寝袋の中で自然に身体を動かせるか

ということです。


腰痛持ちが寝袋を選ぶ5つの条件

では、具体的にどのような寝袋を選べばいいのでしょうか。
僕は次の5つを基準にしています。

1.寝返りや姿勢変更を妨げない

最も重視したいのが、寝袋の中で身体を動かしやすいことです。
単純に寝袋が大きければいいわけではありません。
身体の動きに合わせて伸縮するタイプや、最初からゆったりとした設計になっているものなど、方法はいくつかあります。
大切なのは、

「寝袋に身体を合わせる」のではなく、「身体が自然に動ける寝袋を選ぶ」こと

です。
腰痛持ちだからといって、寝返りそのものを防ぐ必要があるわけではありません。
むしろ、無理なく姿勢を変えられることが、快適な睡眠環境を考えるうえで重要だと僕は考えています。


2.温度調整がしやすい

次に重視したいのが温度調整です。
寝袋は「寒いから使うもの」と思われがちですが、実際のキャンプでは暑く感じることもあります。
例えば春や秋なら、

夜は寒い

寝袋を閉じる

夜中に暑くなる

ファスナーを開ける

明け方には再び寒くなる

ということもあります。

そのため、単純に保温力の高い寝袋を選ぶより、

「暑ければ開ける、寒ければ閉じる」

という調整がしやすいことも重要です。
足元だけを開けられるものや、掛け布団のように広げて使えるものなど、温度調整の方法は製品によって異なります。


3.必要十分な保温性がある

もちろん保温性も重要です。
ただし、ここで忘れてはいけないのが、寝袋だけで寒さを防ぐわけではないということです。
就寝システムでは、マットにも断熱という重要な役割があります。
コットの上に適切なマットを敷き、その上で季節に合った寝袋を使う。
このように、コット・マット・寝袋を組み合わせて考えることで、寝袋だけに過剰な性能を求めなくても済む場合があります。
逆に、どれだけ暖かい寝袋を使っても、身体の下から冷気が伝わってしまえば快適とはいえません。
だからこそ僕は、

「何℃対応の寝袋なのか」だけで判断しない

ようにしています。


4.身体を動かせるだけの「ゆとり」がある

身体を動かしやすくするためには、ある程度の余裕が必要です。
しかし、

「大きければ大きいほど快適」

というわけでもありません。
寝袋の内部が必要以上に広くなると、身体と寝袋の間に余計な空間ができ、保温性や収納性とのトレードオフも生まれます。
重要なのは、

身体を自由に動かせる余裕と、保温性のバランス

です。
見るべきなのは単純な幅だけではありません。

  • 肩周りのゆとり
  • 腰周りのゆとり
  • 膝を曲げられるか
  • 足元を動かせるか
  • 寝返りを打ったときに寝袋が身体についてくるか

なども確認したいポイントです。


5.軽量・コンパクトとのバランスが取れている

キャンプ用品では「軽量・コンパクト」が重視されます。
僕自身も荷物を減らせることには大きなメリットがあると思っています。
ただ、腰痛持ちのキャンプでは、何でも軽くすればいいとは考えていません。
特に睡眠に関わる道具では、多少大きく重くなったとしても、

「翌朝、身体が楽であること」

を優先してもいいと思います。
徒歩やバイク、自転車でキャンプへ行くなら重量や収納サイズは重要です。
一方、車でキャンプ場まで移動するのであれば、寝袋の重量を数百グラム削ることより、快適に眠れることを優先するという考え方もできます。
つまり、寝袋の「軽さ」も大切ですが、

自分のキャンプスタイルに合ったバランスを選ぶ

ことが重要です。


今回選んだのは「4つの異なるタイプ」

ここまでの条件を踏まえて、今回は4つのメーカーから寝袋を選びました。
ただし、単純な価格ランキングではありません。
それぞれに異なる魅力があるからです。

メーカー今回の位置付け最大の特徴
LOGOSコストパフォーマンス型ゆったりしたサイズ
Coleman自由度重視型レイヤーによる温度調整
mont-bellバランス型動きやすさ・保温性・携帯性
NANGA性能重視型素材・保温性・快適性

それでは、順番に見ていきましょう。


① LOGOS「丸洗いBIGシュラフ・2」

とにかくゆったり眠りたい人に

最初に紹介するのは、LOGOSの「丸洗いBIGシュラフ・2」です。
この寝袋の最大の特徴は、名前の通り大きさです。
サイズは約190×95cm。
適合胸囲は約120cmまでとなっており、一般的な寝袋と比べてもかなりゆったりした設計です。
価格も税込8,800円と、今回紹介する中では手に取りやすい価格帯です。

LOGOS「丸洗いBIGシュラフ・2」公式製品ページ


「寝袋に身体を合わせない」という考え方

僕がこの寝袋を今回の候補に入れた最大の理由は、この大きさです。
腰痛持ちが寝袋を選ぶときに重視したいのは、

寝袋の中で自然に身体を動かせること。

丸洗いBIGシュラフ・2なら、寝袋そのものに大きなゆとりがあります。
身体を寝袋に合わせて動かすのではなく、ある程度自由に身体を動かしながら眠るという考え方ができます。
もちろん、

「大きい=腰痛に良い」

という意味ではありません。
大きくなるほど重量や収納サイズも増えます。
このモデルの総重量は約2kg、収納サイズは約直径30×長さ49cm。
徒歩やバイクなどで荷物を運ぶキャンプでは、負担になる可能性があります。
一方、車でキャンプ場まで移動するのであれば

「軽量化より、ゆったり眠れることを優先する」

という選択は十分に成立します。


8,800円という価格も魅力

もう一つ注目したいのが価格です。
税込8,800円という価格なら、これからキャンプを始める人でも比較的手を出しやすいでしょう。
腰痛持ちだからといって、最初から何万円もする寝袋を購入する必要はありません。
まずは、

  • 身体を締め付けにくい
  • 寝返りを打ちやすい
  • 十分な大きさがある
  • 自分のキャンプスタイルに合っている

といった条件から選ぶ。
その選択肢として、丸洗いBIGシュラフ・2は面白い存在です。
さらに洗濯機で丸洗いできるため、汗や汚れが気になる寝具を清潔に保ちやすいのも魅力です。


ただし、軽量性は期待しない

この寝袋をすべての人におすすめできるわけではありません。
大きくてゆったりしている反面、

重量と収納サイズは大きめです。

したがって、

  • 徒歩キャンプ
  • バイクキャンプ
  • 自転車キャンプ
  • 荷物を極限まで減らしたい人

には向きません。
また、適正温度は2℃までとされていますが、これは2℃なら誰でも快適に眠れるという意味ではありません。
服装やマット、体格、体質などによって体感温度は変わります。

使用温度はあくまで目安

として考えましょう。


LOGOS「丸洗いBIGシュラフ・2」はこんな人におすすめ

  • 寝袋の窮屈さが苦手
  • 寝返りを打ちやすい寝袋が欲しい
  • ゆったりした寝心地を優先したい
  • 車でキャンプへ行くことが多い
  • できるだけ予算を抑えたい
  • 初めての寝袋として選びたい

「軽さよりも、ゆったり眠れること」

それが、この寝袋の最大の魅力です。



② Coleman「マルチレイヤースリーピングバッグ」

一つの寝袋を季節に合わせて変化させる

次に紹介するのは、Colemanの「マルチレイヤースリーピングバッグ」です。
この寝袋は、今回紹介する4モデルの中でも少し変わった存在です。
最大の特徴は、

一つの寝袋を固定的に使うのではなく、複数のレイヤーを組み合わせて使用すること。

アウターレイヤー、ミッドレイヤー、フリースインナーの3層構造になっており、組み合わせを変えることで幅広い温度帯に対応できます。
公式価格は税込15,950円。
寝袋の幅は約90cmと、ゆったりしたサイズになっています。

Coleman「マルチレイヤースリーピングバッグ」公式製品ページ


「暑い・寒い」を寝袋そのもので調整できる

この寝袋の面白さは、温度調整の自由度です。
例えば、

寒い時期
→ 3つのレイヤーを組み合わせる

少し暖かい時期
→ 一部のレイヤーを外す

暖かい時期
→ フリースなどを外して使う

というように、季節や気温に合わせて構成を変えられます。
さらに足元にはファスナーがあり、開閉によって温度調整もしやすくなっています。
これは、先ほど挙げた条件のうち、

「温度調整のしやすさ」

という点で非常に魅力的です。


寝袋を「布団」として使える

マルチレイヤースリーピングバッグは、ファスナーを開いて広げることで掛け布団のようにも使用できます。
暑いときまで無理に寝袋の中へ入っている必要はありません。
気温に応じて開いたり、掛け布団のように使ったりできる。
この自由度は、春や秋のように一日の寒暖差が大きい季節にも使いやすいでしょう。


90cmのワイドサイズも魅力

幅約90cmというサイズも、今回のテーマでは見逃せません。
横向きになることが多い人や、寝袋に身体を締め付けられる感覚が苦手な人には、この余裕が魅力になります。
ただし、こちらも軽量コンパクトな寝袋ではありません。
つまり、

「荷物が多少大きくなっても、快適性や使い勝手を優先する」

という人向けです。
LOGOSと同じく「ゆったり眠れる」という方向性を持っていますがアプローチが違います。
LOGOSは、

「大きな寝袋そのものを使う」

Colemanは、

「レイヤーを組み合わせて季節に対応する」

という違いです。


Coleman「マルチレイヤースリーピングバッグ」はこんな人におすすめ

  • 一つの寝袋を幅広い季節で使いたい
  • 温度調整のしやすさを重視したい
  • 寝袋を布団のようにも使いたい
  • ゆったりした寝袋が好き
  • 車でキャンプへ行くことが多い
  • キャンプ以外でも活用したい

また、同モデルを連結して使用することもできるため、ソロキャンプだけでなく、家族でのキャンプや車中泊などにも応用できます。
一方で、軽量・コンパクトを求める人にはおすすめしにくいモデルです。



③ mont-bell「シームレス バロウバッグ #3」

動きやすさと性能を両立したバランス型

ここまで紹介したLOGOSとColemanは、どちらもゆったりしたサイズが魅力でした。
しかし寝袋を選ぶときには、

  • 動きやすさ
  • 保温性
  • 重量
  • 収納性
  • 価格

をすべて考える必要があります。
そこで僕が今回の候補の中でも特に注目しているのが、mont-bellの「シームレス バロウバッグ #3」です。
公式価格は税込16,500円。
重量は約933g、快適温度は5℃、使用可能温度は0℃とされています。

mont-bell「シームレス バロウバッグ #3」公式製品ページ


最大の特徴は「伸びる」こと

この寝袋を今回のテーマで評価するなら、最も注目したいのが、

スーパースパイラルストレッチ™

です。
これは寝袋の生地に伸縮性を持たせることで、寝袋の中で身体を動かしやすくする仕組みです。
最大伸縮率は124%。
つまり、LOGOSのように「最初から大きな寝袋にする」のではなく、

「身体の動きに合わせて寝袋そのものが伸びる」

というアプローチです。
ここが非常に面白いところです。


「ゆったり」と「コンパクト」を両立したい人に

LOGOSの丸洗いBIGシュラフ・2は約2kg。
一方、シームレス バロウバッグ #3は約933gです。
もちろん単純比較はできません。
LOGOSはゆったりした封筒型、mont-bellは身体に沿うマミー型という違いがあります。
しかし、

「寝袋の中では動きたい。でも荷物はできるだけ増やしたくない」

という人にとって、伸縮性を利用するという考え方は非常に合理的です。
腰痛持ちのキャンプでは、ここが大きな魅力になるでしょう。


化繊だから扱いやすい

シームレス バロウバッグ #3は、ダウンではなく化繊綿を使用しています。
化繊寝袋は、一般的にダウン寝袋と比較して濡れに強く、メンテナンスもしやすいというメリットがあります。
その一方で、ダウンに比べて重量や収納サイズでは不利になりやすいという特徴もあります。
しかし、このモデルは約933g。
「化繊だから重い」というイメージだけで判断するのはもったいないモデルです。


価格と性能のバランスがいい

税込16,500円という価格も、このモデルを今回の本命候補にした理由の一つです。
もちろん1万円を超えるので、誰にでも安いとは言えません。
しかし、

  • 身体の動きに対応するストレッチ性
  • 0℃までの使用可能温度
  • 約933gという重量
  • 化繊による扱いやすさ

などを考えると、性能と価格のバランスはかなり良いと思います。
NANGAのような高価格帯の寝袋に手を出す前に、

「本当にそこまでの性能が必要なのか?」

を考えるための基準にもなるでしょう。


mont-bell「シームレス バロウバッグ #3」はこんな人におすすめ

  • 寝返りや姿勢変更をしやすい寝袋が欲しい
  • マミー型の保温性も捨てたくない
  • できるだけ軽くしたい
  • 収納サイズも抑えたい
  • 化繊寝袋の扱いやすさを重視したい
  • 性能と価格のバランスを重視したい

僕なら今回紹介する4モデルの中で、

「迷ったらまず検討したいモデル」

として、このシームレス バロウバッグ #3を挙げます。



④ NANGA「AURORA TEX SQUARE FOOT 600」

価格よりも「眠る性能」を優先するなら

最後に紹介するのが、NANGAの「AURORA TEX SQUARE FOOT 600」です。
今回の4モデルの中では、明確に高価格帯の製品です。
公式価格は税込58,300円。
ダウン600g、650FP、重量約1,366g、快適使用温度1℃、下限温度-4℃。
そして最大の特徴が、

「スクエアフット」

という形状です。

NANGA「AURORA TEX SQUARE FOOT 600」公式製品ページ


足元を広くして「動ける」寝袋に

一般的なマミー型寝袋は、足元へ向かうにつれて細くなっていきます。
これは保温性や軽量性を考えれば合理的な形状です。
しかし、足を動かしたり、膝を曲げたりするときには窮屈さを感じることがあります。
そこでNANGAは、このモデルの足元をスクエア型にしています。
つまり、

「必要なところに空間を残して、身体を動かしやすくする」

という考え方です。
これは今回の記事のテーマと非常に相性が良いでしょう。


ダウンの保温性と快適性

600gのダウンを封入し、650FPのダウンを使用しています。
FP(フィルパワー)とは、ダウンがどれだけ膨らむかを示す指標です。
一般的にフィルパワーが高いほど、同じ重量でも大きく膨らみ、軽量性と保温性を両立しやすくなります。
もちろん、FPだけで寝袋の性能が決まるわけではありません。
生地やダウン量、構造、サイズなども含めて考える必要があります。
それでも、NANGAがこのモデルを「価格より性能を優先したい人」の選択肢としていることは間違いありません。


掛け布団のようにも使える

このモデルはL字型のファスナーを採用しており、大きく開いて掛け布団のように使うこともできます。
つまり、単純に「暖かいから閉じて使う」だけではありません。
気温や体感に応じて開き方を変えられるため、温度調整の自由度もあります。
また、スクエア型の足元によって、足を動かしやすいという特徴もあります。


ただし、価格は明確な弱点

ここは遠慮せず書いておきたいところです。

税込58,300円。

決して安い寝袋ではありません。
僕は、腰痛持ちだからといって、この価格帯の寝袋を購入する必要があるとは考えていません。
むしろ、

「価格よりも睡眠時の快適性を優先したい人」

に向いたモデルです。

例えば、

  • 冬キャンプを積極的に楽しみたい
  • 寝袋の重量もある程度抑えたい
  • ダウンの保温性を活かしたい
  • ゆったりしたマミー型を使いたい
  • 長く使える高性能な寝袋が欲しい

という人なら、価格を払う意味が出てきます。
逆に、

「年に数回しかキャンプをしない」
「春~秋しかキャンプをしない」

という人なら、ここまでの性能が本当に必要なのか、一度考えた方がいいでしょう。


NANGA「AURORA TEX SQUARE FOOT 600」はこんな人におすすめ

  • 価格より性能を優先したい
  • 冬キャンプも楽しみたい
  • ダウン寝袋の軽量性・保温性を求めたい
  • マミー型でも足元にゆとりが欲しい
  • 高性能な寝袋を長く使いたい
  • 寝袋に妥協したくない

「最高の寝袋が欲しい」ではなく、「自分が必要とする性能にお金を払う」

という考え方で選びたいモデルです。



4つの寝袋を比較してみる

今回紹介した4つは、それぞれ方向性が異なります。

LOGOSColemanmont-bellNANGA
代表モデル丸洗いBIGシュラフ・2マルチレイヤースリーピングバッグシームレス バロウバッグ #3AURORA TEX SQUARE FOOT 600
価格約8,800円約15,950円約16,500円約58,300円
タイプゆったり型レイヤー型ストレッチ型高性能ダウン型
動きやすさ
温度調整
保温性
軽量性×
収納性×
価格
最大の特徴圧倒的なゆとり組み合わせの自由度総合バランス性能最優先

※評価は製品仕様と今回の記事で設定した選定基準をもとにした、僕自身の比較です。


結局、どれを選べばいい?

4つを比較すると、それぞれの方向性がかなりはっきりしています。

とにかく予算を抑えたいなら「LOGOS」

できるだけ費用を抑えながら、ゆったりした寝袋が欲しい。
そんな人なら、LOGOSの丸洗いBIGシュラフ・2が候補になります。

「まずは快適に眠れる寝袋を手頃な価格で試してみたい」

という人には、非常に現実的な選択肢です。


季節によって使い分けたいなら「Coleman」

一つの寝袋を様々な季節で使いたい。
暑ければレイヤーを減らし、寒ければ重ねる。
そんな柔軟な使い方をしたいなら、Colemanのマルチレイヤースリーピングバッグが向いています。

「一つの寝袋でできるだけ多くの状況に対応したい」

という人向けです。


バランスを重視するなら「mont-bell」

僕が今回最もバランスが良いと感じたのが、mont-bellのシームレス バロウバッグ #3です。
動きやすさ、保温性、重量、価格。
どれか一つが突出しているわけではありません。
だからこそ、

「性能も欲しい。でも価格や重量も無視したくない」

という人に向いています。
僕自身が選ぶなら、この「バランスの良さ」はかなり魅力的です。


価格より性能を優先するなら「NANGA」

そして、価格を度外視して性能を求めるならNANGAです。
ダウンの保温性に加え、足元を広くしたスクエア形状など、今回のテーマである「身体を動かしやすい寝袋」という方向性にも合っています。
ただし、5万円を超える価格を考えれば、すべてのキャンパーに必要な性能ではありません。

「自分が必要とする性能が、本当にこの価格に見合うのか」

を考えて選びたいところです。


寝袋だけでは「就寝システム」は完成しない

ここまで寝袋について考えてきましたが、忘れてはいけないことがあります。

寝袋だけで快適な睡眠環境が完成するわけではありません。

例えば、身体の下から冷気が伝わってくれば、どれだけ暖かい寝袋を使っても快適には眠れません。
また、寝袋の中で身体を動かしやすくても、頭や首を適切に支えられなければ、せっかく整えた就寝環境を十分に活かせないこともあります。
つまり、

コットで身体を支え、マットで身体を受け止め、寝袋で温度を整え、枕で頭や首を支える。

こうして初めて、一つの「就寝システム」として考えることができます。
僕がキャンプ用品店で働いていたとき、寝具を選ぶお客様の中には、枕をあまり重視されない方も少なくありませんでした。
確かに、キャンプなら衣類やタオルを丸めて代用することもできます。
しかし、快適な睡眠を考えるのであれば、枕も無視できない要素だと僕は考えています。
枕については、別の記事で詳しく取り上げる予定です。

▶ 腰痛持ちのキャンプ考|キャンプで使う枕の選び方【準備中】


まとめ

今回は、腰痛持ちの視点から寝袋を選ぶときの条件と、おすすめの4モデルを紹介しました。
寝袋を選ぶときは、単純に「何℃まで使えるか」だけを見るのではなく、

  • 寝返りや姿勢変更を妨げないか
  • 温度調整がしやすいか
  • 必要十分な保温性があるか
  • 身体を動かせるだけのゆとりがあるか
  • 重量・収納性とのバランスが取れているか

という点にも注目したいところです。
そして今回紹介した4モデルは、それぞれ違った魅力を持っています。

LOGOS
→ ゆったりした寝心地と価格を重視

Coleman
→ 温度調整と使い方の自由度を重視

mont-bell
→ 性能・価格・携帯性のバランスを重視

NANGA
→ 価格よりも性能を重視

「腰痛持ちだから、この寝袋を選ばなければならない」という正解があるわけではありません。
大切なのは、

自分の身体とキャンプスタイルに合った寝袋を選ぶこと。

そして、寝袋単体ではなく、コット・マット・枕との組み合わせまで含めて考えることです。
快適なキャンプは、快適な睡眠から。
僕自身も、腰痛と付き合いながらキャンプを楽しむために、自分に合った「就寝システム」をこれからも考えていきたいと思います。


寝てる間に体を支える「就寝システム」関連記事はこちら

就寝システム第1回:腰痛持ちのキャンプ考|朝まで快適に眠るための「就寝システム」とは
就寝システム第2回:腰痛持ちのキャンプ考|「腰痛持ちのキャンプ就寝システム」とは?
就寝システム第3回:腰痛持ちのキャンプ考|腰痛持ちキャンパーが本気で選ぶおすすめコット5選
就寝システム第4回:腰痛持ちのキャンプ考|朝まで快適に眠るためのキャンプマットの選び方
就寝システム第5回:腰痛持ちのキャンプ考|腰痛持ちが選ぶべき寝袋とは?快適な睡眠のための選び方とおすすめ4選
就寝システム第6回:枕(後日公開)

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