さて、今回は腰痛持ちでもキャンプがしたいシリーズです。このシリーズも多くの方に見ていただけているようで、感謝の限りです。
いままでファニチャー、テント、寝床と腰痛持ちキャンパーが選ぶと幸せになれるキャンプギアを紹介してきました。とにかくこのシリーズで気にしているのは、腰を深く曲げた姿勢をとり続けることのない、必要のないギアを選んでいます。今回もそれを踏まえたうえで焚火台に触れていこうかと思います。
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前提条件 チェアの高さと焚火台の高さ
腰痛持ちにとって、低い姿勢と言うのは一番の負担であるのは理解いただいているかと思います。キャンプの時間を楽しむためには、使用するキャンプファニチャーの高さに大きく依存すると僕は考えています。こういったことを踏まえたうえで、先に紹介している腰痛持ちのキャンプ考の記事でも座面高の高いチェアを紹介しています。具体的には座面高が約40cm以上のチェアになるのですが、この高さは一般的なダイニングチェアやオフィスチェアとほぼ同等の高さになり、立ち座りの動作が容易で腰への負担が少ないという特徴を持っています 。その反面、使用する焚き火台の高さが不適切だと、前傾姿勢が増えるなどして腰痛や作業効率の低下を招くことにもなりかねません。
チェアの座面高を40cm程度とすると、着座時の目線の高さは地上から約100〜110cm程度となることになります。この視点から焚き火を眺めかつ火弄りをすることになるので、焚き火台の火床や調理面は地上から30〜40cm程度の位置にあることが理想でしょう。この高さの焚火台であれば、腕を自然に下ろした位置で火ばさみやトングを操作でき、体に余計な負担をかけることのない、腰痛持ちにとっての快適な焚火スペースが出来上がることになるのです。
おススメ焚火台
ユニフレーム ファイアグリル
焚き火台の定番の一つであるファイアグリル。この焚火台の最大の特徴は火床に対して焼き網を45度ずらして設置する独自のデザインです。このデザインにより網の四隅に大きな隙間が生まれ、ここから網を動かすことなく薪や炭の補充が可能となります。
これはハイチェアに座って焚火をするときにも便利な特徴になります。座ったままでも薪や炭を、網をずらすことなく追加投入が出来るので、都度立ちすわりの必要が殆どなく、無駄な動きを最小限に留め、最小限の動作で火力をコントロールできる為です 。また、網の角部分は中心部から離れているため、焼き上がった食材を焦がさずに保温するスペースとして活用できるのも便利ですね。
耐荷重も20kgあるので、ダッチオーブンを用いた本格的な煮込み料理にも対応しています。また炉の四隅には熱膨張を逃がすための隙間が設けられているので、長期間の使用でも本体が歪みにくい構造となっているのも特徴です。メンテナンス面においても優れており、パーツ構成がシンプルであるため使用後の洗浄や灰の処理が簡単に行えます。
スノーピーク 焚火台L
焚火台のパイオニアとも言っていいと思っているスノピの焚火台L。本体の高さは31.5cmなので、ハイチェアから炎の様子を眺めるのに最適な高さです。しかしながらこの焚火台の魅力は膨大ともいわれるオプションによって、その使い勝手をカスタマイズできる点です。特にグリルブリッジは秀逸で、調理台を拡張できるだけでなくその高さを3段階に調節できるので、座ったままでも快適に焚火調理が可能になるアイテムです。
またジカロテーブルはハイチェアとの相性も良く、焚火台へのガードも兼ねるなどファミリーキャンプにて団らんの時間を提供してくれるアイテムです。
ロゴス the ピラミッドTAKIBI L コンプリート
ロゴスが誇る定番中の定番焚火台です。高さは35cmありますが、単純にハイチェアとの相性がいい高さというだけでなく、人間が椅子に座った状態で膝を開くとその間に自然に収まる絶妙なサイズ感なのです。このサイズのおかげでハイチェアでも腰を曲げることなく調理や薪の投入が可能となり、腰痛持ちでも安心して焚火を楽しめるような設計となっています。
この「コンプリート」という商品は、通常オプションとして別売りされているものがすべて同梱されている商品です。なかでもファイヤーラックは調理ゴトクをかさ上げできるオプションになります。座ったままでも鍋料理などが簡単に行えるようになる、腰痛持ちにとっては非常にありがたいオプションです。
コールマン ステンレスファイヤープレイスIII
コールマンのロングセラーモデルである焚火台、ファイヤープレイス。その魅力は他に類を見ない井げた式の構造にあります。周囲から効率よく空気を取り込んでくれる構造の為、初心者でも大きな炎を上げやすい高い燃焼効率を誇ります。高さは34.5cmあるためハイチェアから豪快な炎を見下ろすことが出来ます。また大きな焚火台であるため、長い薪でもそのまま投入することが可能で、薪割の頻度を減らすことが出来るのも腰痛持ちにとってはありがたいですね。
他に取り上げたい特徴として持ち運びに使うハンドルを、内側に倒すことでゴトクになるという機能があります。しかもダッチオーブンを乗せられるほどに強度があるのです。別途ゴトクを用意したり装着したりする必要が無いのも魅力ですね。
TokyoCamp HAKOSUKA
圧倒的なコスパからここ数年注目を集めているTokyoCampの焚火台。発売から5周年が経ったのを機に、「HAKOSUKA」と名称を改めています。高さは約26.8cmと低め、その構造から見ても解る通りいわゆる「ピコグリル系」の焚火台になります。耐荷重は10kgあるのでダッチオーブンも使用可能。また標準で装備しているフレームがやや高めなので、ハイチェアでも調理がしやすくなっています。さらにはオプションとして用意されている「スタンド」や「プレート」を使用することで高さを上げることが出来る上に、焚火の熱から地面を守ることも出来るので是非併用してほしいですね。

僕も一昨年の福袋で購入しましたが、収納時のコンパクトさや使い勝手の良さから1軍ギアとして重宝しています。装備を抑えたいときはHAKOSUKAのみで、オートキャンプならオプションも一緒に、とシチュエーションに合わせて使い分けると良いでしょう。時には軽く、時には豪華装備で、と自分自身の腰の様子に合わせての使い分けができる焚火台です。
締め
腰痛持ちでも焚火が楽しめる焚火台を色々とチョイスしてみました。ハイチェアは焚火台との距離で見るなら地べたスタイルには叶わないのですが、炎を上から眺めるという新たな視点で焚火を楽しめるという楽しみが増えます。またどれも高めの調理機構を持っているので、ハイチェアでも問題なく焚火調理を楽しめます。個人的なおススメはロゴスの「LOGOS the ピラミッドTAKIBI L コンプリート」かTokyoCampのHAKOSUKAですね。特にHAKOSUKAはコスパが最高に良い焚火台です。この中から貴方のお気に入りの1台が見つかれば幸いです。
さて、こうなるとハイチェアに座ったままでも薪の管理がしやすいスタンドが…気になりませんか?気になりますよね?気になるんです(笑)
そういう事です。
それでは。


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